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性病の感染症で肝炎を併発することもある?性病のウイルスと肝炎の関係

肝炎とは、文字通り肝臓に炎症が生じる病気のことで、肝臓に炎症が生じると肝細胞が破壊されて徐々に肝機能が低下していきます。肝臓の炎症には、アルコール性や薬物性など様々な種類がありますが、最も多いとされているのがウイルス性です。ウイルス性肝炎には、主にA型からE型までの5つのタイプが存在しますが、D型とE型は日本では珍しいタイプで感染する可能性は非常に低いです。しかし、A型からC型については日本でも感染する可能性があるタイプで、特にB型とC型に関しては感染経路に性行為が含まれます。

日本人に最も多いとされるのがC型ですが、これは輸血や血液製剤、刺青、注射器の使いまわしなどが主な感染経路で性行為によって感染する確率は非常に低いとされています。そのため、基本的に性行為によって感染するのはB型のウイルスと考えて差し支えありません。

B型肝炎は、C型と同じような経路で感染しますが、B型のウイルスは感染力が非常に高いため、オーラルセックスなどを含めた性行為によっても感染する可能性があります。また、最も感染確率が高い感染経路が母子感染で、妊娠中の女性が感染していた場合はほぼ100%の確率で胎児にも感染すると言われています。したがって、特に妊娠中の女性や、これから妊娠する可能性がある女性は、予防対策が必要不可欠です。なお、B型肝炎にはワクチンが存在するため、ワクチン接種を受けることによって予防可能です。

また、B型のウイルスの感染確率が高くなるのは、他の性病に感染している際の性行為です。一般的に、性病に感染すると、性器や口の中などの粘膜に炎症や傷が生じるとともに、免疫力が低下します。すると、粘膜に生じた炎症や傷から他の病原体が侵入しやすくなり、侵入した病原体に抵抗する力も弱まるため、他の性病にも感染しやすくなります。そのため、複数の性病を併発しないためにも、性病に感染した恐れがある場合は早期発見と早期治療を行うことが重要です。

B型のウイルスに感染した場合、成人では急性肝炎を生じることが多く、発熱や喉の痛み、倦怠感など風邪に似た症状が現れますが、基本的には自然治癒します。しかし、1~2%の確率で急性肝不全と呼ばれる重篤な状態に陥ることがあり、最悪の場合死亡することもあります。一方で、母子感染などにより子供が感染した場合は、慢性肝炎となることが多く、ウイルスが体外に排出されずに6か月以上にわたって症状が持続します。また、成人であっても慢性化することがあり、その後肝硬変や肝がんにつながる恐れがあるため、早期発見および早期治療が必要となります。

このように、B型肝炎は性行為によっても感染する可能性がある感染症です。成人であれば基本的に自然治癒することが多いのですが、稀に重症化して死亡に至ったり、慢性化することで肝硬変などにつながったりするため、早期治療が重要となります。ただし、B型肝炎はワクチンが存在するため、ワクチン接種を受ければ予防可能な感染症でもあります。